切替マス

切替マス イメージ

非常時に、人力簡単排水配管切替可能

災害時、事業活動の継続のためライフラインの確保、
および被災後の早期復旧に貢献

1995年1月の阪神・淡路大震災において、官庁施設は多くの被害を受け、災害対策活動のみならず行政サービスの提供にも重大な支障が生じ、防災拠点としての機能を果たせなかった事例もみられました。
この震災を契機に1996年に制定された「官庁施設の総合耐震計画基準」(現「官庁施設の総合耐震・耐津波計画基準」)では、大地震動後の官庁施設の果たすべき機能に応じ、排水機能の確保が求められています。
「切替マス」は、その対応として設置された汚水貯留槽に容易かつ確実に排水管路を切り替えることができる製品です。

2.2.4.6 排水機能の確保

  1. 大地震動後の官庁施設の果たすべき機能に応じ、必要とされる最低限の排水系統を確保する。
  2. 大地震動後も継続して使用される官庁施設においては、敷地外への放流が不能となった場合でも相当期間の排水機能を確保する。
  3. 排水システムの耐震性能の確保に必要な措置を講ずる。

「官庁施設の総合耐震・対津波計画基準」平成25年版(国土交通省大臣官房官庁営繕部)より抜粋

切替マス(横型)

ESC-Y 150P-300

切替マス(横型) イメージ
通常時と非常時の比較画像
通常時と非常時の比較画像

容易に管路を切り替え

取手を回転し、「インパートプラグ」の向きを変えるだけで切替完了

容易に管路を切り替え

挿抜性と水密性を両立

スライド板構造の採用により着脱時の抵抗低減、シールリングのねじれを防止します。

挿抜性と水密性を両立
挿抜性と水密性を両立

継手による配管経路への対応が可能

管路はすべて差口。VU管・VP管どちらでも逆段差なく接続できます。
継手と組み合わせ省スペースで配管パターンに対応できます。

略号・サイズ 管路接合部仕様
上流側 下流側
ESC-Y 150P-300 VU接着差口 VP接着差口
ESC-Y 150P-300

両側45°切替

両側45°切替
排水用継手ソケット3ヶ使用

両側90°切替

両側90°切替
排水用継手ソケット1ヶ、
45°エルボ2ヶ使用

平行・90°切替

平行・90°切替
排水用継手ソケット1ヶ、
45°エルボ2ヶ使用
平行・90°切替
排水用継手ソケット2ヶ、
45°エルボ1ヶ使用

切替マス(縦型)

ESC-T VP 100×150P-300, 150×150P-300, 200-350(FRP加工品)

切替マス(縦型) イメージ
通常時と非常時の比較画像
通常時と非常時の比較画像

容易に管路を切り替え

「インパートプラグ」の抜き差しのみで管路を切替可能です

「インパートプラグ]の紛失防止

非常時でも「インパートプラグ」はマスに内蔵可能です

※ESC-T VP 200-350を除く

容易に管路を切り替え

手が届かなくても
「インバートプラグ」の脱着可

設置深さ1.0mまでは付属の延長取手で設置深さ2.0mまでは専用のプラグフックで対応可能です

※ESC-T VP 200-350を除く

手が届かなくても「インバートプラグ」の脱着可

汚物の越流を防止

「インバートプラグ」の越流防止板で切替側への流れをサポートします

※ESC-T VP 200-350を除く

汚物の越流を防止

屋内・屋外配管に対応

VU管・VP管どちらでも逆段差なく接続できます

略号・サイズ 管路接合部仕様
上流側 下流側 切替側
ESC-T VP 100×150P-300 VU接着受口 VP接着受口 VP接着差口
ESC-T VP 150×150P-300 VU接着受口 VP接着受口 VP接着差口
ESC-T VP 200-350 VU接着受口 VP接着受口 VP接着受口

※ESC-T VP 100×150P-300は切替側φ150差口です。

ESC-T VP 100×150P-300・ESC-T VP 150×150P-300
吊配管用の架台付

製品図

切替マス(横型)
切替マス(横型)
切替マス(横型)の図面1
切替マス(横型)の図面2
略号・サイズ コード 梱包
ESC-Y 150P-300 5 261936- 1
切替マス(縦型)・
切替マス(縦型)架台セット
切替マス(縦型)
切替マス(縦型)架台セット
切替マス(縦型)+専用架台
ESC-T VP 100×150P-300の図面1
ESC-T VP 100×150P-300の図面2
略号・サイズ コード 梱包
ESC-T VP 100×150P-300 5 261940- 1
ESC-T(架台セット) VP 100×150P-300の図面1
ESC-T(架台セット) VP 100×150P-300の図面2
略号・サイズ コード 梱包
ESC-T(架台セット) VP 100×150P-300 5 261945- 1
ESC-T VP 200-350の図面1
ESC-T VP 200-350の図面2
略号・サイズ コード 梱包
ESC-T VP 200-350 5 261932- 1

※立管はEM35シリーズ用マス立管をご使用ください。ESC-T VP 200-350は受注生産品です。

ESC-T VP 150×150P-300の図面1
ESC-T VP 150×150P-300の図面2
略号・サイズ コード 梱包
ESC-T VP 150×150P-300 5 261941- 1
ESC-T(架台セット) VP 150×150P-300の図面1
ESC-T(架台セット) VP 150×150P-300の図面2
略号・サイズ コード 梱包
ESC-T(架台セット) VP 150×150P-300 5 261946- 1

標準設置図

ESC-T VP 100×150P-300
ESC-T VP 100×150P-300の標準設置図1
ESC-T VP 100×150P-300の標準設置図2
ESC-T(架台セット) VP100×150P-300
ESC-T(架台セット) VP150×150P-300
ESC-T(架台セット) VP100×150P-300/ESC-T(架台セット) VP150×150P-300の標準設置図
ESC-T VP 150×150P-300
ESC-T VP 150×150P-300の標準設置図1
ESC-T VP 150×150P-300の標準設置図2
ESC-T VP 200-350
ESC-T VP 200-350の標準設置図
ESC-Y 150P-300
ESC-Y 150P-300の標準設置図1
ESC-Y 150P-300の標準設置図2

※VP管を使用した標準設置図です。VU管の使用も可能です。

関連製品

「切替マス」専用ふた

塩ビ製ふた φ300用
塩ビ製ふた φ300用
塩ビ製ふた φ300用の図面
略号・サイズ コード 梱包
ICOR-H カラー 300(おすい) 5 248658- 1
ICOR-H カラー 300(文字なし) 5 248659- 1

● ~5°の傾斜対応

鋳鉄製防護ふた φ300用
鋳鉄製防護ふた φ300用
鋳鉄製防護ふた φ300用の図面
略号・サイズ コード 梱包
WPH30 カラーふた(おすい) 5 230700- 1
WPH30 カラーふた(文字なし) 5 230701- 1
WPH-30・WPH-314 枠 5 230828- 1
TW-30 台座 5 230813- 2
塩ビ製ふた φ350用
塩ビ製ふた φ350用
塩ビ製ふた φ350用の図面
略号・サイズ コード 梱包
ICO-HG カラー 350(おすい) 5 248651- 1
ICO-HG カラー 350(文字なし) 5 248652- 1

※φ350用はVU350には取付けできません。EM35立管専用(外径φ370・内径φ356)です。

● ~8cmの高さ調整、~5°の傾斜対応

鋳鉄製防護ふた φ350用
鋳鉄製防護ふた φ350用
鋳鉄製防護ふた φ350用の図面
略号・サイズ コード 梱包
WPH35 カラーふた(おすい) 5 230706- 1
WPH35 カラーふた(文字なし) 5 230707- 1
WPH-35 枠 5 230896- 1
TW-35 台座 5 230897- 1

密閉式内ふた(ゴムリング付)

密閉式内ふた(ゴムリング付)
密閉式内ふた(ゴムリング付)の図面
略号・サイズ コード 梱包 L ℓ1 ℓ2 ℓ3 D D1 D2 A B t
ITO-R 300 5 248069- 5 80 25 40 10 320 296 306 116 30 5
ITO-R 350MU 5 248052- 1 75 30 28 10 370 341 120 25 7

「切替マス」用プラグフック

「切替マス」用プラグフック
種類 コード 梱包
「切替マス」用プラグフック 5 298285- 1

● 長さ2段階調節可能:1,300mm / 1,800mm

● 材質はSUS304

EM35シリーズ用立管

EM35シリーズ用立管
略号・サイズ コード 梱包 L
EM35 350×0.8 5 245157- 1 625+10- 0
EM35 350×1.0 5 245159- 1 825+10- 0
EM35 350×1.2 5 245161- 1 1025+10- 0

● φ370は直角2方向以上の外径測定値の平均値とする

注意事項

輸送・保管上のご注意

  • 高所からの落下、放り投げなどによる過度の衝撃を加えないでください。
  • 屋内で保管してください。やむをえず屋外に保管する場合は、直射日光を避け、熱気のこもらない方法によって保管を行ってください。

施工上のご注意

 施工前に必ず製品に添付してある取扱説明書をご確認ください。施工後は必ず取扱説明書を施設管理者様にお渡し願います。

(横型)

  • 製品には上下流があります。製品矢印刻印にあわせて配管してください。また、製品内部の半月部材2ヶ所(アイボリー色)が下流側に配置されるよう施工してください。
  • 管路接続口は全て差口です。DV継手・VU継手を使用し、配管してください。
  • 製品には勾配がついていません。製品天面にて勾配(上下流方向:1.5/100、90°方向:水平)を確認してください。

(縦型)

  • ESC-T VP 100×150P-300では切替側がφ150差口となっています。
    切替側を管路径φ100で施工される場合は、切替側差口にDV IN 150×100 (インクリーザー)を接続してください。
  • 矢印がある受口を上流側にして設置してください。
  • ESC-T VP 100×150P-300 / 150×150P-300は、切り替え後の「インバートプラグ」とふたとの緩衝を防ぐため、マスの設置深さを下記寸法以上としてください。
    ESC-T VP 100×150P-300:300mm以上 / ESC-T VP 150×150P-300:400mm以上
  • マスの設置深さ1mまでは付属の延長取手にて「インバートプラグ」の脱着が可能です。
    切替後のふたとの干渉を考慮し、設置深さに応じてVP20を切断してご使用ください。延長取手の接着方向にご注意ください。

(架台セット)

  • 本製品は吊り配管用の架台となります。埋設配管には使用しないでください。
  • 専用架台施工時には、補強のため別途、L字アングル(別売)をご用意いただき、製品下端に取り付けてください。
    また、吊り間隔が架台より大きくなる場合には、L字アングルの長さを調整して、支持してください。(最大吊り間隔:700mm)
    なお、アングル取り付け時の耐荷重は3000Nとなります。それ以上の荷重が加わる箇所には使用しないでください。
  • 専用架台には、方向があります。架台の刻印にて上下流をご確認ください。据え付け後は、マス天端が水平であることをご確認ください。
  • L字アングルは、管軸と直交する向きにて取り付けてください。
    推奨サイズ アングル:3×40×40以上(サイズ以下のアングルを使用した場合耐荷重が満足しなくなる恐れがあります)
    寸切りボルト:M10〜M14(製品孔幅14.5)、ワッシャー:外径21以上

(共通)

  • 設置後、「インバートプラグ」が必ず奥まで挿入されていることを確認してください。
  • 製品立ち上がり部には必ず専用ふたを使用してください。
  • 設置深さが深く手が届かない場合は、「切替マス」用プラグフックをご用意ください。
  • ふたの上部には「インバートプラグ」が取り外せるスペースを確保してください。
  • 接着剤は必ず清掃した管と受口の両面に薄く均一に塗布し、塗布後は速やかに接合してください。
    接合は規定の時間挿入力を保持し、接合後ははみ出した接着剤をふき取ってください。
  • アセトン、シンナー、クレオソート、殺虫剤、シロアリ駆除剤など材質に悪影響を及ぼす物質を吹き付けたり塗布しないでください。
  • 「インバートプラグ」の挿抜が困難になるため、マスの設置深さは2mまでにしてください。

使用上のご注意

  • 管路を切り替える際は、取扱説明書を確認しながら作業してください。
  • 「インバートプラグ」は下表に従って取り扱いください。
略号・サイズ 非常時に取り外した場合 本管復旧後に差し込む場合
横型 ESC-Y 150P-300 「本体内部」、「インバートプラグ」のシール面を清掃し「スライド板がスムーズに作動すること(噛み込みなきこと)」「シールリングが外れていないこと」を確認し、管路切り替え作業をしてください 非常時の手順と同様に清掃確認後、管路を元に戻してください。
縦型 ESC-T VP 150×150P-300 マス内の所定位置に設置してください 本体と「インバートプラグ」のシール面を丁寧に清掃してから、本体に当たるまで差し込んでください
ESC-T VP 100×150P-300
ESC-T VP 200-350 マスから取り出し、なくさないように保管してください

(横型)

  • 「インバートプラグ」を外すことで管路内の点検は可能です。ただし、マス内に汚水が滞留している場合や管内をジェット洗浄する場合は、汚水貯留槽に汚水が流入しますのでご注意ください。
  • プラグフック使用時の操作方法は動画で確認できます。(右記QRコードを参照ください)
  • 「インバートプラグ」の挿抜がきつくなった場合は、市販のシリコーングリスをゴム輪表面に塗布してください。
  • 管内をジェット洗浄する際は、「インバートプラグ」に負荷がかからないように配慮してください。
  • 維持管理器具を挿入する際は「インバートプラグ」の接触にご注意ください。

(縦型)

  • 「インバートプラグ」の挿抜がきつくなった場合は、市販のシリコーングリスをゴム輪表面に塗布してください。
  • 管内をジェット洗浄する際は、「インバートプラグ」に負荷がかからないように配慮してください。
  • 維持管理器具を挿入する際は「インバートプラグ」の接触にご注意ください。

(共通)

  • 設置深さが深い場合、「切替マス」用プラグフックを使用してください。
  • 「インバートプラグ」が落下しないよう注意してください。
  • 管路切り替え後、必ず「インバートプラグ」が確実に挿入されていることを確認してください。

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