【雨水対策は地上だけでは不十分】排水管の逆流対策2025.04.07
グラフ出典:「全国(アメダス)の1時間降水量50mm以上の年間発生回数(気象庁)https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/extreme/extreme_p.html
「記録的な豪雨」
「数十年に一度の豪雨」
「一週間で年間降水量の半分が降った」
このような「近年稀に見る豪雨」のニュースを毎年のように耳にしていると感じる方も多いのではないでしょうか。
事実、気象庁や国土交通省の発表によると大雨の年間発生数は年々増加しており、特に強度の強い雨ほど増加率が顕著であり、1975年頃と比較して概ね1.75倍になっています。
6月の梅雨入り以降、日本では台風やゲリラ豪雨、線状降水帯の発生率が高まります。
浸水対策として「土のう」や「止水板」による対策も一般的になりましたが、はたして浸水対策は地上のみで十分なのでしょうか?
下水本管から屋内に逆流する雨水
床上浸水は、玄関や窓などから屋内へ水が侵入してくるイメージが一般的ですが、実は地下からも屋内へ浸水する場合があります。
その原因は排水管の逆流です。
通常、排水管は適切な勾配が設けられているため、キッチンやお風呂、トイレなどの生活排水は坂道を下るように自然流下で下水道まで排水されます。
しかし豪雨によって下水道管内に処理能力を超える雨水が流入すると、下水が排水管を逆流して、トイレやお風呂などの排水器具からゴボゴボと音がしたり、最悪の場合は下水が噴出して床上浸水が発生する場合があります。
床上浸水が発生するとその器具が使えないばかりか、屋内の衛生状態が悪くなり復旧や消毒に多くの時間と費用がかかる場合があります。
イラスト出典:東京都下水道局ホームページ
https://www.gesui.metro.tokyo.lg.jp/living/a3/underground/
排水管の逆流対策に「逆流抑止マス」
これらの理由から、浸水対策は「止水板」や「土のう」など地上のみの対策では不十分です。
当社は塩ビパイプや排水マスのパイオニアとして「排水管の逆流」に対処するため、逆流抑止マスを開発しました。
逆流抑止マスは発売以来、逆流対策ができる公共汚水マスや排水設備の最終マスとして非常にご好評いただいている製品です。
【逆流抑止マスの特長】
・通常時は弁が開口状態なので、排水の流れを阻害しません
・逆流時のみ浮力によって弁が自動で閉まり、逆流抑止効果を発揮します
・逆流が解消されると自動で弁が開き、排水が可能となります
・弁はスライドするだけで着脱可能。メンテナンスが容易です
・戸建住宅から施設まで対応可能です
アロン化成の雨水対策
アロン化成では本コラムで紹介した「逆流抑止マス」をはじめ、様々な雨水対策製品をラインナップしております。
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