トイレが使えなくなったらどうしよう!2024.10.15
地震などの災害時、ビルやマンションは問題ないのにトイレが使えない場合があることをご存じですか?
近年、ビルやマンション等は耐震化が進み、地震に強い構造となっていますが、地震により下水管等のインフラ設備が破壊されるとトイレを含めた生活排水が流せなくなります。
災害は地震だけに限りません。集中豪雨・ゲリラ豪雨時には短時間で大量の雨水が下水管に流れ込むと、下水管内の水位が上昇し、下水が排水管を遡って逆流します。逆流が発生すると、お風呂やトイレなどから下水が噴出する場合があり、その器具が使えないばかりか、復旧に多くの時間と費用がかかります。
トイレ機能が十分に整っていないことによって、体調面や衛生面でさまざまな問題に見舞われてしまいます。誰もが安心して使用できるトイレ環境を確保するためにも、トイレ対策は不可欠な要素です。
アロン化成は「切替マス」を使用して、普段の水洗トイレを使用できる仕組みをご提案します。
災害⽤トイレに対する要望
災害用トイレに対する要望として、最も多くあげられたのが「高齢者、障害者の使用が容易」「設置が容易」であった。また、「女性、子どもの使用が容易」という要望も4 番目に多かった。
既設トイレの活用
平時に使用している既設トイレが使用できれば、トイレの個数を確保しやすくなるとともに、個室確保の観点からも望ましい。このため、市町村は、各避難所の給排水の状況、便器の種類や数、施設内のトイレのうち、避難者に提供(開放)することが可能なトイレの選択等、災害時の既設トイレの活用について、施設管理者等と協力して事前に把握する必要がある。
併せて、災害時の水洗トイレの使用可否の判断方法や活用方法、使用ルールの掲示物、清掃・維持管理の方法、清掃用品等トイレを清潔に保つために必要な物資等を関係者で話合い、事前に準備しておく必要がある。
また、高齢者や障害者等にとっては、和式便器の使用は極度に困難であるので、既設トイレを洋式便器化していくことが望ましい。特に、避難所となる施設の新設や大改修の際には洋式便器の設置や、災害時の水使用の観点から、節水型に置き換えていくことを推進すべきである。
出典:内閣府「避難所におけるトイレの確保・管理ガイドライン」
安心して使用できるトイレ環境を確保するために「切替マス」と「逆流抑止マス」
人力で簡単に排水管路を切り替え!
切替マス
横型
縦型
下水管が破断してトイレが使えなくなっても「切替マス」を使って施設内の汚水貯留槽まで排水管路を切り替えられるので、“普段の水洗トイレ”が使えます。
下水管から施設内への逆流を抑止!
逆流抑止マス
自動で弁が閉まることで、“特別な操作を必要とせず”豪雨時に配管の雨水の逆流を止めることができます。
「切替マス」と「逆流抑止マス」2つの設置で安心生活
逆流による「切替マス」内の水位上昇時は切替操作ができません。「切替マス」の下流側には「逆流抑止マス」の設置することで、災害時でもトイレを安心してお使いいただけます。
切替マスと逆流抑止マスで様々なシーンに安心生活を
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切替マス
防災拠点となる官庁施設が被災しても、普段のトイレを使用することができる。
→職員が拠点に留まることができるため、防災拠点としての機能を維持する逆流抑止マス
切替マスと併用することで、豪雨時でも切替マスの操作が容易に行えます。
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切替マス
学校などの避難所で、仮設トイレの到着(到着まで平均3日)を待つことなくトイレができる。
逆流抑止マス
バルブなどを操作する必要がなく自動で弁が閉まるため、人のいない期間がある施設(学校、一部のオフィスなど)でも逆流対策をすることができる。
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切替マス
オフィスビルなどで被災しても、非常用トイレを使わなくて済むため汚物の処理や保管をしなくて済む。
逆流抑止マス
切替マスと併用することで、豪雨時でも切替マスの操作が容易に行えます。
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切替マス
タワーマンションで被災しても、上層階の住人が階段で1階の仮設トイレに降りることなくトイレができる。
逆流抑止マス
マンションで重中豪雨に見舞われても、地下の電気室が浸水することを防ぐことができる。また、1階のお風呂やトイレから排水が噴出することを防ぐことができる。
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切替マス
老人ホームで被災しても、高齢者が段差のある仮設トイレを使用せずに普段の介護用トイレを使用できる。
逆流抑止マス
バルブなどを操作する必要がなく自動で弁が閉まるため、女性や高齢者の多い施設(老人ホーム、介護施設など)でも逆流対策をすることができる。
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逆流抑止マス
変電所など浸水が許されない施設において、地上だけでなく配管の逆流対策をすることでより備えを万全にすることができる